カシミヤとパシュミナの違いとは?
カシミアはよく耳にしますが、パシュミナはあまり知られていません。
カシミアとパシュミナは、どちらも高品質の高級品です。
そこで今回は、カシミアとパシュミナの違いについてご説明していきます。
カシミヤとは?
カシミアとは、カシミア山羊またはこれから作られた衣服から得られる種類の繊維のことです。
カシミヤの産毛(内毛)は、硬くて長い毛の刺し毛の間に隠れるように生えています。
このカシミヤ山羊の内毛を採取しようとしたら、ウールのようにバリカンで採取することはできません。
熊手のような櫛で、丁寧に時間をかけてすきとる為かなりの労力と時間がかかるのです。
その後外側の硬い刺し毛を取り除き、手間暇かけて集めた産毛から品質の悪い毛などを取り除くと、一頭から採れるカシミヤの量はわずか150〜200グラムしかありません。
カシミヤは、非常に貴重で繊維の王様と呼ばれています。
カシミヤの産地としてはカシミヤ山羊が生息する中国内モンゴル自治区、モンゴル国、イラン、インド、ネパール、アフガニスタンなどですが、中国とモンゴル国が世界の主要2大生産地となっています。
カシミヤの質感は、贅沢に柔らかいのに強く、非常に細く軽いので、断熱性が非常に高く、寒冷地での使用に理想的な素材です。より高地に住むカシミヤ山羊がより細く長い内毛を持っています。
パシュミナとは?
パシュミナとは、インド北部・カシミール地方で最初に織られたカシミヤ織物の一種です。カシミール(Kashmir)から英語のカシミヤ(Cashmere)ができています。
毛は、カシミールより東部にある標高4000mを超えるヒマラヤ高地にあるラダック地方(旧ジャンムー・カシミール州)に自生する山羊から収穫されます。現地の遊牧民から、その山羊は、土地の名からチャングラ山羊やチャンタンギ山羊とも呼ばれています。一般的にはカシミヤ山羊のことですが、この品種の喉元から胸にかけた産毛と足先の産毛は、繊維が非常に極細で長いのが特徴で、柔らかく弱いので衣類には使えませんし、そのまま機械で織ることができません。こちらの種の毛は世界のカシミヤ毛の0.1%にも満たない大変希少なものとなります。
そのため、パシュミナ製品は、ほとんどがショールやストールになり、柔らかさと暖かさの代名詞になっています。
近年、ネパールなどで作られているパシュミナショールやストールの多くは、機械で織るために強度を上げる必要があり、70%パシュミナ・30%シルクや羊毛などとブレンドしたものとなりますが、当店で扱うカシミール産パシュミナは、500年前から同じ伝統製法で100%パシュミナ(チャングラ山羊の産毛)だけを手作業で紡いで手織をしていきます。
またカシミールの特徴として、ムガール王朝やヨーロッパの貴族階級に提供されていたこともあり、無地のパシュミナだけではなく、色鮮やかな手刺繍や綴織などのパシュミナが発展して現在も続いております。
偽物もはびこる世の中で、本物のパシュミナに出会いたい方は、ぜひ広尾プラザにある当店へ足をお運びくださいね。
カシミヤとパシュミナの違いとは?
カシミヤとパシュミナは、どちらも山羊に由来する高級繊維(獣毛製品)に分類できます。
カシミヤは、中国、モンゴル国、アフガニスタン、イラン、トルコなどで生産されているのに対して、パシュミナショール、ストールは、インド・カシミール、ネパール、パキスタンで独占的に生産されているのです。
パシュミナは、ほとんど手織りですが、カシミヤは機械で紡いで織ることができます。
また、パシュミナはカシミヤよりもさらに上質なものです。
カシミヤは、洋服の素材に使われ、セーターやカーディガンなど。
パシュミナは、ほぼ首周りの製品が多く、ストールやショール、マフラーとして主に販売されています。
カシミヤとパシュミナの違いまとめ
カシミヤとパシュミナの違いをご紹介しましたが、いかがでしたか?
カシミヤ山羊という元の山羊の種類という面では、カシミヤとパシュミナは同じものだと言えますが、分析をしてみるとカシミヤとパシュミナには大きな違いがあるということが理解できるでしょう。
カシミヤもパシュミナもどちらも高品質なもので、寒さの厳しい冬の防寒用として着用できるのはもちろんのこと、小さくて軽いので春や秋の肌寒い季節にも気軽に着用することができます。
そして夏は、クーラーによる冷え過ぎ対策用としても大活躍!
どちらもクリスマスプレゼントや誕生日など、特別な贈り物として喜ばれること間違いありません。