パシュミナの偽物に騙されないで
パシュミナは、柔らかく上品で肌触りがとても良いものです。
最高級なために偽物も多く出回っているのです。
パシュミナの偽物に騙されないためにも、本物のパシュミナについてご紹介していきます。
パシュミナの偽物とは?
パシュミナの偽物とは、パシュミナと謳いながらパシュミナ以外のものを販売していることです。
特に日本の家庭用品品質表示法ではパシュミナという品質表示がないため、カシミヤ山羊の柔毛ですので「カシミヤ」と表記します。
ただ100%カシミヤと表記していて、実は30%しか入っていないものや全くカシミヤが入っていないなどの偽物などが市場に出回っているのも事実です。
本物のパシュミナを見分ける方法
では、実際本物のパシュミナ(カシミヤ)かどうかを見分ける方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
①値段を確認する
カシミール地方では未だに500年前から続く伝統的な手法で、毛を紡ぎ、草木染め、手織りで時間をかけて丁寧に手仕事で制作をしておりますので、10,000円以下の値段が安すぎるものは偽物の可能性が高いので要注意です。ネットでパシュミナ100%で2-3000円で販売しているものは間違いなく偽物でしょう。
ネパールなどでは大量に生産するためシルクを混ぜて強度を上げている比較的リーズナブルなお値段のパシュミナストールが多いですが、当然パシュミナ100%ではありません。
②表面を触って確認する
少し光沢が見られることがありますが、本物はツヤのないマットな風合いのものがほとんどです。
表面に光沢がある場合は、その度合いを良く見てあまりにも光沢が強ければ偽物の可能性があります。
また、パシュミナを触り慣れてくると、触ってギュッと握るだけで違いがわかるのてわす。
偽物の場合、握ると手のひらにカシミヤとは違った何かが残る感触があり、本物はスッと握れます。本物のパシュミナでは、握った感触が全く違うのです。
③製品タグを確認する
本物かを見分けるには、タグを確認してみましょう。
タグやラベルが製品に接着剤で貼り付けられているものは、間違いなく偽物です。
本物のパシュミナなら製品に何も貼りつけたりはしません。
④織り方を確認する
本物のカシミヤで織られたパシュミナは、必ず手織りなので織りにムラがあります。光にかざすと簡単に見つけられるのです。一般的な織り方は、ダイヤモンド織か綾織(ツイル)です。
④フリンジ部を確認する
フリンジを作るには強い繊維が必要で、カシミヤ山羊の産毛を紡いだパシュミナには強度が足りないため写真のようなものは作れません。フリンジがある場合は、シルクやウールなど丈夫な繊維を混ぜているものですので、パシュミナ100%ではありません。
本物のパシュミナのみの場合は、はさみで切って横糸を少し抜き取っただけの断ち切りの状態になっていることが多いです。(写真左は偽物、右は本物)
⑤大きさを確認する
生地の大きさは、とても重要なポイントです。
サイズが大きいほど価格は高くなりますので、大きめのショールを安く売ろうとしてきたら、偽物でしょう。
カシミールの場合、ショールの標準の大きさは100cm×200cm、ストールは70cmx200cmです。
パシュミナの偽物に騙されないでまとめ
パシュミナの偽物についてご紹介しました。
偽物に騙されないためにも、本物との見分けかたを知っておきましょう。