カシミールのパシュミナが最高品質といわれる3つの理由
カシミールのパシュミナは、最高品質として人気があります。
でも、実際は、なぜカシミールのパシュミナが最高品質といわれるかご存知ない方がほとんどではないでしょうか?
そこで、今回は、カシミールのパシュミナが最高品質といわれる理由をご紹介していきます。
カシミールのパシュミナが最高品質といわれる3つの理由とは?
①カシミールのパシュミナの原料・産地
パシュミナの原料は、カシミヤ山羊でチベットのプラトーとラダックの近く、海抜14000フィート以上の高度で何世紀にも渡って飼育されている山羊です。
年中採取できるものではなく、初夏の時期にしか採取できません。
カシミヤ山羊は夏をむかえるにあたり、極寒の冬に生き残るのに必要とした内毛をこそげ取る必要があります。
遊牧民たちは、そのようにカシミヤ山羊の内毛が抜け落ちる前に、大きなクシでその内毛だけを梳くとるのです。
そのとき採取される内毛は、カシミヤ山羊1頭から約320〜520gのパシュミナの原毛が採れます。
一般的にカシミヤ山羊は、3歳から5歳ぐらいが一番いい産毛が採れるといわれているのです。
②カシミールのパシュミナの品質
一般的にカシミールのパシュミナ糸といわれる繊維には基準があり、その繊維の繊度(直径)が19μm以下となっています。
これらのパシュミナの繊維は、そのカシミヤ山羊の糸が細ければ細いほど柔らかで暖かく軽い織物となるのです。
カシミール地方のラダックのカシミヤ山羊の毛は、その繊度が非常に細く最上級の毛といわれています。
③カシミールのパシュミナ製品の技術
カシミールのパシュミナとして製品になるには、刈り取った羊毛の中から最も柔らかい内側のうぶ毛だけをさらに選別して使用します。
パシュミナは、繊細でより均一に紡がれたものほど高品質です。
カシミールでは、パシュミナが完成するまで72の工程があり、その工程の全てが手作業で行われています。
毛で糸を紡いでパシュミナを編んでいく工程は、手作業であるために厳密に細さを合わせたり均一に紡いでいくことは至難の技です。
紡いで刺繍の段階になると、刺繍の職人に渡り作業するのですが、非常に細かい刺繍となるので目を保護するために電灯の下では作業しません。
陽の明かりの入る窓辺に座り、陽が入る時間のみ、一日約5時間ほどの作業しかできません。
刺繍のデザインも各工房、職人の熟年度によってさまざまなタイプのものがあるのです。
カシミールのパシュミナが最高品質といわれる3つの理由まとめ
カシミールのパシュミナが最高品質といわれる理由についてご紹介しました。
原料であるカシミヤ山羊の毛の採取の困難さ、繊細で細かいパシュミナ糸を紡ぐ作業が全て手作業で行われているから、最高品質といわれるのです。
パシュミナの肌触りの良さは、他の製品とは比べものになりません。
ぜひ、最高品質といわれるカシミールのパシュミナを肌で感じてみてください。