パシュミナのグレードについて

パシュミナのグレードについて

パシュミナといっても、カシミヤ山羊の毛のグレードによって価格は変わってきます。

そこで、パシュミナのグレードについてご紹介していきます。

 

パシュミナのグレードについて 

 

パシュミナがなぜ高いのか?

パシュミナは、一般的に流通しているウールの中で最も軽く、柔らかく、繊細で暖かい製品です。

原毛が非常に細いので、糸にするとその分だけ多くの原毛を使用することになるので、パシュミナの繊維が高価となります。

また、カシミヤ山羊の産地は限られており、年中採取できるものではなく、初夏の時期にしか採取できません。

 

ですので、パシュミナは高価な製品なのです。

 

パシュミナのグレードとは?

パシュミナのグレードは、カシミヤ山羊の毛の細さと長さで決まります。

 

1級品: 繊度が14μm前後、繊維長が34mm以上(最高で38mm位)、異物混入率が0.1%

2級品: 繊度が14〜15μm、繊維長が30mm〜34mm、異物混入率が0.2%

3級品: 繊度が16μm前後、繊維長が28mm〜32mm、異物混入率0.3以下

4級品: 繊度が16μm以下、繊維長が30mm以下、異物混入率が0.5%

5級品: 繊度が16〜17μm以下、繊維長が28mm以下、異物混入率が0.5%以上

8〜9級品: 繊度が17〜18μm、繊維長が24mm以下、異物混入率が1.0%以上

 

これは、パシュミナの原毛のランクです。

といっても、パシュミナの原毛のランクがよければ製品もランクがいいわけではありません。

 

パシュミナの原毛のランクと職人さんの技術によって、変わってきます。

 

●低級パシュミナ原料+低い技術

当然ながらパシュミナの製品の品質は悪い

 

●低級パシュミナ原料+高い技術

技術は高くても、良いパシュミナにはなりません。

 

●高級パシュミナ原料+低い技術

パシュミナの原毛は非常に細く繊細です。

そのため製品化の数多い行程の中で、原料を痛めるので安定した良い製品はできません。

 

●高級パシュミナ原料+高い技術

非常に風合いの良いパシュミナ製品が出来上がります。

このことから、原料が1級品であっても、すべてできた繊維の品質は最高とはならないのがわかりますね。

最高の品質と高い技術があってはじめて、非常に良い最高の品質の繊維が出来上がるのです。

 

パシュミナのグレードについてまとめ

パシュミナは、繊細でより均一に紡がれたものほど高品質と言われています。

産地であるカシミールでは、パシュミナショールが完成するまでに、刺繍なしの無地(プレーン)で15工程ほど、刺繍ありのもので25工程ほど主工程があります。その行程すべてが手作業で行われているのです。

パシュミナは、原料が素晴らしくても技術が伴わないと良い製品は出来上がりません。

ぜひ、高品質なパシュミナの薄くて暖かい性能を感じてください。

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