カシミヤとウールの違いとは?
寒くなってくると、カシミヤやウールなどの暖かい製品が活躍します。
ですが、カシミヤとウールの違いがわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
カシミヤとウールの違いが分かれば、暖かいアイテムを買うときや、用途によっての使い分けに役に立つはずです。
そこで、カシミヤとウールについての違いについてご紹介していきます。
カシミヤとウールの違いとは?
カシミヤは、高地の激しい地形と気候の中で育てられたカシミヤ山羊から採れる産毛です。
その昔、行商人たちがカシミヤ製品をローマに持ち込んだときに、貴人たちに製品価値を認められたことからその名が広まったといわれています。
生産地が限られているだけではなく、産毛の刈り取りは一年に一度で、だいたい5月の毛の生え変わりの時期に行うのです。
採取できる毛の量は、大人のオスで約150〜200gと少なく、希少価値の高い天然繊維となっています。
価格も高価ですが、カシミヤの中でもランクがあり、価格も品質によって異なるのです。
一方、ウールは、人にとって身近な家畜の羊から採れる素材となっています。
羊の毛は、中国を中心としてオーストラリア、ニュージーランド、イギリスなど世界各国で育てられているのです。
品質改良が重ねられ、現在3.000種ほど品種があります。
羊の毛の刈り取りも、一年に一回ですが、一回に取れる量は大人の羊で約3kgや4kg取れるのです。
コットンに次いで大量に生産、消費がされている天然繊維となっています。
繊維が細い高級品質のウールは高価ですが、大量生産されているウールニットはお手頃価格で手に入る身近なアイテムです。
カシミヤとウールの暖かさの違い
カシミヤ素材とウール素材のセーターを見ると、どちらもふんわり柔らかくて暖かそうですが、着用するとカシミヤのほうが断然暖かいと感じます。
それは、繊維の太さに違いがあるからです。
カシミヤの繊維の太さは、19ミクロン以下と決められています。
ミクロンとはあまり馴染みがないですが、髪の毛は70-80ミクロンと言われていますので、カシミヤの毛の繊度がとても細いということがわかるのです。
ウールの繊維の太さは、平均20ミクロンと言われていて、太いものでは25ミクロン以上あると言われています。
糸の太さが細いとより多くの空気を含むことができるのです。
また、その細い糸を集めて1本にした場合、その暖かさの効果は2倍にもなります。
カシミヤとウールの違いとは?まとめ
カシミヤは優れた保湿性やなめらかな肌触り、ウールはしっかりとした質感やモコモコしているなど、それぞれの良さがあります。
ぜひ、用途にあった素材を選んで使い分けをしてみてください。