繊維の王様カシミヤの魅力

繊維の王様カシミヤの魅力

コートやマフラー、セーターによく使用される「繊維の王様」または「繊維の宝石」と言われるカシミヤ。

 

今回は、希少価値が高く高級繊維として知られているカシミヤの魅力についてご紹介していきます。

 

繊維の王様カシミヤとは?

 

最高級の天然素材として、世界中で広く愛されているカシミヤは、今から500年ほど前、インド北部のカシミール地方に生息した山羊の柔毛(産毛)を使用したショールなどが、シルクロードを経てヨーロッパに伝わりました。

 

カシミール(Kashmir)という地名が元になり英語のカシミヤ(Cashmere)が出来たといわれています。

 

寒暖の差の激しい地域に生息しているカシミヤ山羊の毛は、通常冬以外のときは、硬くてゴワゴワした外毛を身にまとっています。

 

しかし寒くなってくるとカシミヤ山羊は、自分の命を守るために、硬くゴワゴワしたカシミヤ山羊の外側に長く垂れる外毛の内側に柔らかい産毛を密集させるように生えさせます。

 

カシミヤ山羊の内毛、柔毛(産毛)こそが、カシミヤ原料なのです。

この内毛のみを拾い集めるか、大きなクシでその内毛だけを梳います。

 

カシミヤ山羊の生息地は、中国の内モンゴル自治区、モンゴル国、インド(カシミール地方)、パキスタンなどで、衣類やマフラーに使われるカシミヤの世界供給の半分以上は内モンゴル産、45%程度をモンゴル国が占めています。カシミヤ山羊の種類も生息地により違います。

 

そのとき採取される内毛は、カシミヤ山羊1頭から約100-200gほどしかとれないのです。

そのため、カシミヤはとても高価で希少価値の高い素材といわれているのです。

 

また、インド(カシミール地方)のカシミヤは、繊維がさらに細く弱いため機械で織ることができず、コートやセーターなどの衣類に適しません。そのため、いまだに手紡み・手織りで薄くて軽いパシュミナショールにのみ使われています。採取量も少ないので、さらに希少価値の高いものとなります。「パシュミナ」については、別のブログもご参照ください。

 

 

繊維の王様カシミヤの魅力とは?

 

①肌触りが良く、高級感のある質感

 

カシミヤの手触りはとても柔らかく、絹のような光沢と独特の滑りがあります。

 

他の獣毛より、肌に当たった時の刺激が少ないです。

 

柔らかでなめらかな手触りで高級感のある質感で人気です。

 

②保温性・保湿性に優れている

 

冬の寒い時期をしのぐために生えてきた産毛が原料となっているので、保温性や保湿性に優れているので、軽くて暖かく蒸れにくく着用することができます。

 

ふわふわと柔らかな雰囲気をまとうことができるのに、体にほどよくフィットして着膨れしないですっきり見せることができるのです。

 

③弾力があり、型崩れしにくい

 

カシミヤは、保温性や保湿性だけではなく、弾力性や柔軟性にも優れています。

 

ほかの繊維に比べて40%以上もの伸縮率があるので、型崩れをなかなかしません。

 

カシミヤ繊維は、いくつもの繊維を組み合わせて一本の糸を作っているので、糸そのものが丈夫です。

 

ですので、カシミヤは型崩れしにくい素材といわれています。

 

 

繊維の王様カシミヤの魅力まとめ

 

カシミヤは、上質な手触りやツヤ感、暖かさを持ち合わせている繊維です。

 

一枚持っているとコーデの顔となってくれます。

 

当店のカシミヤ衣類は原毛種類が豊富で高品質なモンゴル国産のものを、パシュミナショールは本場インド・カシミール産のものを直接扱っております。

 

ぜひ、カシミヤの魅力を感じてください。

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