注目の「SDGs」、アパレル業界との関係性とは?

注目の「SDGs」、アパレル業界との関係性とは?

今注目されている、「SDGs」。

「SDGs」は、さまざまな角度からアパレル業界にも関係しているのです。

そこで、「SDGs」とアパレル業界との関係性についてご紹介していきます。

 

「SDGs」とは?

 

「SDGs」とは、Sustainable Development Goalsの略。

日本語にすると"持続可能な開発目標"という意味で、国連加盟193の国が、2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標です。

新たに策定された「SDGs」は、地球上の誰ひとり取り残さないことを理念に、17の大きな目標とそれを達成するための具体的な169のターゲットで構成されています。

 

SDGs17の目標

1.貧困をなくそう
2.飢餓をゼロに
3.すべての人に健康と福祉を
4.質の高い教育をみんなに
5.ジェンダー平等を実現しよう
6.安全な水とトイレを世界中に
7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに
8.働きがいも経済成長も
9.産業と技術革新の基盤を作ろう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任 つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう

 

「SDGs」とアパレル業界との関係性とは?

①労働問題

アパレル企業は、労働コストを削減することで安価な服の販売を実現しているため、労働時間が深刻化しています。

労働者の基本的な人権が守られていることも大切な条件の一つです。

ですので、多くの企業が労働者や環境に配慮した働き方を促進しています。

 

②大量生産・大量消費

今までは、大量生産・大量消費を行う企業が多く、日本だけでも年間10億着を超える衣服が廃棄されていました。

また、ファッション業界での水使用量は、サステナビリティを考える上で常に問題視されてきた課題です。例えば、コットン製のTシャツを1枚作るために必要な水の量は、なんと2,720リットル。ひとりの人間が3年かけて飲む水の量に値すると聞けば、その重大さがわかると思います。

近年、少しづつ「SDGs」がアパレル企業にも浸透しはじめて、さまざまな取り組みがなされており、大量生産・大量消費の傾向が減少し始めています。日本のファッション雑誌でも「SDGs」や「サスティナブル」について大きく取り上げられ話題となりました。

 

③環境問題

服の素材の綿花栽培には大量の農薬(化学物資)が使用されていたり、廃棄する際の焼却処理では、多くのCO2を排出しており、環境問題は深刻と言われています。また、衣類の染色による河川の汚染も深刻な問題になっています。

このようなことから、無農薬の綿花栽培(オーガニックコットン)やリサイクル製品の開発などに取り組む企業が増えてきています。

 

個人的には、CO2が温暖化に影響している科学的根拠はないと知っていますし、国連含め大きな利権絡みで世界が動いているのもわかっていますが、物や自然を大切にしようという考え方自体は正しいですね。:) 

 

昔の日本人は、自然だけではなく全ての物にも(カミ)が宿ると言って大切にしてきた精神と文化がありました。江戸時代が世界最大にして最高レベルのエコ都市であったのは有名な話です。

戦後、残念ながらその日本精神は失われ、物質主義、利己的な考え方が増えてしまったために、物の大量廃棄、食品ロスなど日本は世界でもワーストランクに入ってしまっています。

 

注目の「SDGs」、アパレル業界との関係性とは?まとめ

大手アパレルメーカも真剣に「SDGs」についてさまざまな取り組みをしはじめております。

 

当店が扱うパシュミナショールは、500年以上前から昔と同じ手法で、カシミヤ山羊を大切に保護し、多くを取らず昔ながらの手作りで化学染料も使わずに全て手作りで行われています。雇用についても、工房主が100名を超える家内産業の職人たちの生活を守っている、まさにサスティナブルな伝統工芸です。 

 

さらに「もったいない」が海外でそのまま英語になって使われているとおり、元々、日本人は自然を敬い、針一本にも魂が宿るとし針供養までしてきた民族です。後世の世界が明るく豊かとなるために、皆さん一人一人ができることを考えてみてはいかがでしょうか?

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