パシュミナとは?本物のパシュミナの見極め方
パシュミナ…パシュミナストールとして、日本では最高級品としてのイメージを持っている方が多いですが、実際どのようなものかご存知ですか?
なぜ、パシュミナが高級品とされているのか?
この記事では、パシュミナについての特徴や本物のパシュミナの見極め方をご紹介します。
パシュミナとは?
パシュミナとは、高級ウールとして有名なカシミアよりも繊細で肌触りの良い、インドのカシミール地方に伝わる手織りの毛織物のことです。
伝統的なカシミール産のパシュミナは、標高4.000m以上のヒマラヤの高地だけに生息するチャンドラ山羊(カシミヤ山羊のこと)の喉元から胸と足先の柔毛(産毛)を梳いて、手で糸を紡ぎ手織りをしたものです。
標高の高い極寒の地に住んでいるにだけ与えられた、軽くて暖かい特別な毛なのです。
本物のパシュミナの見極め方
パシュミナは細く繊細な繊維であるがために、擦り切れやすく非常に弱い繊維なので補強を目的として、シルクとの混紡をする製法が昔から行われてきました。
パシュミナの見極め方のポイント
一番の方法は、毛を切り取り燃やして見ることです。獣毛ですので直ぐに燃えつきませんし、煙や匂いが出ます。アクリルなどの化繊を含んだ偽物の場合は、一気に燃えつきますし匂いも出ないので直ぐにわかります。しかし、お店で燃やすわけにはいきません。
そこで本物のパシュミナ100%の製品を見極めるには、フリンジがポイントです。
フリンジを作るには強い繊維が必要で、パシュミナには強度が足りないため作れないのでフリンジがある場合は、シルクやウールなど丈夫な繊維のみ。
本物のパシュミナのみの場合は、はさみで切って横糸を少し抜き取っただけの断ち切りの状態になっていることが多いです。
シルク混のものでも上等のものは、フリンジを作っていないこともありますが、パシュミナのみの製品をお探しの場合は、参考にしてみてください。
また、職人のサインが入っているか、手織ならではの不均一さも見極めるポイントになります。
パシュミナの品質の違いとは?
パシュミナは、繊細でより均一に紡がれたものほど高品質といわれています。
産地であるカシミール地方では、パシュミナが完成するまでに多くの工程があり、その工程すべてが手作業で行われているのです。
手作業であるがために厳密に細さを合わせたり、均一に紡いでいくことは至難の技であり、高品質なものを紡ごうと、より細く繊細なカシミヤウールの糸を使えば使うほど、多くの糸や時間と手間もかかってしまいます。
ですので、パシュミナは高品質なのです。
実用的で便利なパシュミナ
パシュミナは季節を問わず大活躍
パシュミナの肌触りの良さ、軽さ、保湿性の高さは、大変素晴らしいものです。
カシミール産のパシュミナは、寒さの厳しい冬の防寒用として着用できるのはもちろんのこと、小さくて軽いので春や秋の肌寒い季節にも気軽に着用することができます。
そして夏は、クーラーによる冷え過ぎ対策用としても大活躍です。